無視は卑怯でも何でもない。
「怒りなどを無視で表現するのは大人げない!」
というお話を頂きました。ふむふむ、確かに。
こんにちはらぶです。
私も、無視されるのは大嫌いです。
目の前にいてあからさまに無視されるのもとっても不快ですが、メールやLINEなどでスルーされるのも悲しくなります。
つい無視しがちなメールやLINEでも、なんか、会話終了の手段てあるじゃない。
スタンプひとつだけ押すとか、「おやすみー」の一言だけにするとか。
それで察しろという合図というか。
『ちゃんと話してるのに!
聞きたい事を箇条書きにして質問系にしてるのに!
あなたにも関係ある事なのに!
なんで無視するの!?なんで無視できるの!?感情がないの!?
嫌いなら嫌いってはっきり言ってよ!!』
・・・というか、嫌い以下なんですよね無視って。
意思表示もしたくない、関わりたくない、感情を動かされたくない、自分の人生に不要、そもそも存在していなかった事にしたい。
嫌いなんかの比じゃないです、無視の感情は。
でも、だから?
無視はだめ?
非人間的?
私はそうでもないと思います。
無視は万人共通の「NO」サイン。
普通なら無視されればすぐに気づきます「あ、大切にされていない」と。
無視する側もそれが目的です。嫌悪感を示すのは子供じみているし大人げないけれども関わりたくない。両者穏便に事を運べる方法を考えると、無視に行きつくんです。
だから無視は卑怯でも何でもない。
無視は会話と同じくらいの意思伝達能力があるのですから。
けれども、人間関係というものは、相手があって初めて成立するというもの。
相手の準備も待たずに突然態度を変えたら、無視でなくても驚きます。通常なら「急にどうしたの?」と聞けますが、無視の場合は返事がありません。無視された側はひとり突然取り残されてどうにもできずに狼狽えるしかありません。
無視した方とは裏腹に、無視された側は急激に感情が昂ります。
話しかけて返事がないと、声が小さかったのかなと思い、少し大きな声で呼びかけるのと同じです。言葉をかけて無反応だと、最初少し大げさに問いかけ、それでも返事がなければより反応をもらいやすい怒りや涙など、感情的な行動に出る事になるからです。
感情が昂っている相手に反応するのは余計火に油を注ぐようなものなので、一度無視をしたら徹底的にするしかありません。卑怯なのではなく、これが最良の方法だと考えるからです。
万一仲直りでもしたいのであれば、両者の感情が収まってからにするしかないですね。
ですので、問題は無視する事ではなく、無視された側が無視した側の気持ちを汲んで同じ心境に持って行く事が必要なのです。
一時的な怒りから無視をしているなら時間を置く。
もう完全に別々の人生を歩みたいと思っているのなら同じように一生無視する事を選択する。
どちらにせよ、無視という最大級の「NO」を提示してくるほどの感情をはっきりと示してくれた相手には、それ以上踏み込んでも嫌悪されるだけなのでやめておきましょう。