他人に対しての怒りや苛立ちは『わかって欲しい』から起こる
人間関係で怒りを覚える時、自分自身ではなく相手に怒りる時は殆どが
「自分の気持ちを理解してくれていない」と感じるからであり、
更にその先には
自分の気持ちを理解してほしい
自分の気持ちに寄り添って欲しい
そして最終的には
(自らの意思で)自分の意見に沿って欲しい
表面的ではなく、心の底から同意して欲しい
と考えている。
怒りは、それが思うように運ばない際に起こる。
だから他人の行動にイラっとさせられたら、
「自分はこの人に何をして欲しいと思っているのだろう」
と考えると、怒りの根源を探す事が出来る。
しかし、他者に対して怒りを抱く人が「正義は我にあり」という感覚を強く持ってしまうと、正義心と相まって、抑制の効かないものになってしまう事がある。
負の感情にブレーキをかける事が出来る大きな力は、
「自分にも非があるかもしれない」
という客観性である。
怒りやすい人は往々にしてこの感情が薄く、
「自分は常に正しく、訂正すべきは相手である」
という認識でいる事が多く、そうなると少しでも自分の意見と違う人を悪と認定してしまうため容認する事が難しく、
「なぜ(相手は)謝らないのか。なぜわからないのか。なぜ言う通りにしないのか。こちらが正義で相手が悪であり、わざわざこちらから訂正してやろうと労力を割いてやっているのに。」
と、常に他人に怒りを抱いている状態になる。
そこに強い劣等感や自尊心などが合わさると、更に扱いづらいものとなる。
劣等感や自尊心の強い人は、ちょっとしたことでも自分が侮辱されたと思ってしまい易く、怒りの感情と結びつきやすい。その上自分に自信がないから、弱い所を見せたら他人に侵食されるのではないかという恐怖心に付きまとわれ、言い負かされたくないという思いもあり自己防衛本能から攻撃的になる事も多い。
また、そこに自己否定が加われば、自分への怒りに繋がりそれはやがて自傷や自殺行為へと発展していく。
怒りは、自分が認識できている自分自身の感覚、感情、思考や考え方と自分以外の世界との乖離から起こる修復システムのようなものだ。
言い換えれば、修復システムを感知できないがために発生するアラートのようなものか。
要は、怒りが発生する前に自分で怒りの根源を見つけて対処するのが基本であり、それが出来ないから警告音として怒りが発生するのかもしれない。
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一度怒りの感情が強くなってしまうと、それを収めるのは誰でも困難です。
そうなる前に止める事を心がける事が、怒りを早く鎮める方法だと思います。
みなさまが心穏やかに毎日を過ごされる事を心よりお祈り申し上げます(*´∇`)ノシ マタネ~♪